アルコール依存症について
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アルコール依存症とは
アルコール依存症は、長期間お酒を飲み続けることによって、お酒なしではいられなくなる病気です。その点を加味するのであれば、麻薬や覚せい剤と同様の薬物依存の一種ともいえます。依存症になった方は、本人の意思の弱さのせいではありません。しっかりと専門機関でケアを行うことが必要になります。
症状
アルコール依存症の状態で体内のアルコール量が減った時に起こる「離脱症状」は依存症の典型的な症状です。その他にも依存症が原因で引き起こす様々な病気がございます。
離脱症状 | 手のふるえ、悪寒、寝汗、イライラ、不安、焦燥感、不眠、幻覚 |
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循環器の病気 | 心筋梗塞、心不全、高血圧、脳梗塞、脳出血、不整脈、末梢血管障害 |
生活習慣病 | 高血圧、脂質異常症、高血糖、糖尿病、痛風 |
神経・筋肉系の病気 | 眼球運動障害、眼振、失調性歩行 |
認知症の危険性も
脳は摂取したアルコールの量に比例して萎縮すると言われています。それが原因で引き起こしてしまう可能性があるのがアルコール性認知症です。認知機能の低下、脳梗塞のリスクが高まるといった症状がおこります。
こんな方は注意
- 飲む量が増えた、または飲むスピードがはやくなった。
- 飲んだときの会話や行動をおぼえていないことがある。
- 体調が優れなくても飲むのを我慢できない。
- 仕事中や昼間でもお酒を飲みたくなってしまう。
- 忘れごとや仕事へのミスが急に多くなった。
改善に向けて
改善に向かうには私生活から変えていく必要がございます。症状によっては専門機関でケアを行うことが必要です。
薬物療法 | アルコールへの欲求を抑える薬、アルコールの分解を阻害し受け付けなくなる薬などがあります。 |
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食事療法 | ビタミンB1、B2、B12、葉酸などの栄養素はアルコールの大量飲酒によって不足してしまいます。これらを含むバランスの良い食生活が大切になります。 |
生活リズムの改善 | 夜更かしや、暇を持て余すとアルコールへの欲求が出てきてしまいます。早寝早起きや運動、ボランティアへの参加など、アルコールを口にできない生活を増やしていきます。 |
断酒 | アルコールから離れることです。ご自身での断酒が難しければ、病院への通院、断酒会への参加などを検討ください。 |
断酒後約7日間は離脱症状が厳しいので、症状の重い方は入院治療をおすすめします。
私、安藤がお世話になった医院は外来で「大石クリニック」、入院では「よしの病院」です。
断酒後、最低でも1年間は毎日、自助グループ(断酒会、アルコホーリクス・アノニマス)や、依存症専門のデイケア(私は「よしの病院」のデイケアに約3年間通院)に通うことをおすすめします。
また、タカヤマオフィスではアルコール依存症の改善に向けたアドバイスを行っております。
内容の詳細は以下のページからご確認ください。